毎年暮れの恒例企画となっているこのライブも2020年は中止となりましたが、2021年はいろいろな変更を加えた上で開催することができました。このライブを終えて新年を迎えた途端に状況は悪化しましたので感染者数が一桁台まで下がった時期に開催できたのは後になって振り返ると奇跡のようにも思えます。本当に開催できるのか?ぎりぎりまでそんな思いで様子を見ていましたので今年はシンプルな曲をシンプルに。一般的な対策に加えて初めての2部入替制を導入し何よりも安全に楽しく過ごせることを第一としました。
席数を半分に減らしましたのでゆったりした店内でしたが、それでもすごく大勢の方と一緒に居るように感じたのが不思議というか懐かしいというか。街のネオンが眩しかったりいろんな普通の景色が新しく見えたのを思い出します。実はこの和やかなライブにもかっちりした進行表があったのですが?今年はそれも無ければチラシもおつまみも無く解散も早め。一見手抜きとも思えるこの感じが一層ゆるい雰囲気を醸しましたが意外にもそれがよかったという声をいただいたりして。開催にはいろいろな制約がありましたがいつにも増して特別な時間になりました。お客さん出演者、皆さんがお互いを気遣い感染対策に協力してくれたお陰だと思います。
1部8曲の2部制という予定でしたが1部ではその場で1曲増えてハッピーなナンバーOb-La-Di, Ob-La-Daを。という感じでスタンダードナンバーを中心にポップスからクリスマスソング、オリジナル曲まで交えたライブとなりました。その後体調を崩されたという報告もなくひと安心、やっぱりやってよかったです。お越しいただいた皆様ありがとうございました。
当日演奏した曲 1部9曲/2部8曲
- AUTUMN LEAVES
- SMILE
- SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
- improvisation#1(あんたがたどこさ)
- CHILD IS BONE
- Ob-La-Di, Ob-La-Da
- HOW HIGH THE MOON
- CUTE
- MOANIN ※Quartet
- MISTY
- YOU LOOK GOOD TO ME
- BYE BYE BLACK BIRD
- WITHOUT YOU
- ETERNAL FLAME
- BUT NOT FOR ME
- YOU AND THE NIGNT AND THE MUSIC
- SPRING HAS COME ※Original Number
(B) Nhane Tnark (Dr) Taki Tanabe
ステージの様子 音源をランダムに抜粋
2021限定ショート音源
例年、この欄にはライブ当日にお配りするチラシを掲せているのですが、今年はぎりぎりまで開催の可否を決められない状況でしたのでこれも作りませんでした。ということで趣を変えてライブならではのシーンを掲載したいと思います。
ビバップ・ハードバップ的なアプローチではなくよりフリーな即興演奏を取り入れてみました。決め事が少なくなるほど “演奏者側の音楽”というテイストが強くなりますが、長いアドリブの後であんたがたどこさに戻った時はほっとしましたね。パーカッションは5歳のお子さんが担当。「improvisation#1(あんたがたどこさ)」より
トリオでのライブですが今年も1曲だけトロンボーンを交えました。テーマ〜アドリブと進んだところでピアノのアドリブに入るところがかっこいいんですよね。その後にまたトロンボーンでテーマへ戻るわけですが、この「よっ待ってました」感はカルテットやクインテットのずるいところかもしれません。「MOANIN」より
ドラムソロというのもライブならでは。通常は4小節や8小節ごとに他の楽器と順番で回すのが古典の流れですが、このテイクでは拍に関係なく2分に及ぶソロが繰り広げられました。この後どうやって戻ろうか?ここもまた聴きどころですがちょっとドキっとしましたね。でもそれが今日のジャズ今日の音です。「BUT NOT FOR ME」より
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。