2015年もいよいよ年の瀬。毎年秋に開催しています恒例のジャズピアノライブですが今年は諸事情により12月下旬の開催となりました。会場のある横浜の街はいつにも増して華やかなクリスマス前の日曜日、なにかと慌ただしい師走の時期にも関わらず大勢のお客さんにお越しいただきありがとうございました。ピアノにベースとドラムスを交えたトリオによるサウンドはジャズ特有の緊張感に満ち溢れているけれどそれでいて温かくもあり人間くさい。そんな素敵な演奏を肴にグラスを傾けながらジャズの愉しみに触れていただくひと時、久しぶりに顔を合わせる方もいれば音楽を通して生まれる人とのふれあいもまた楽しいですね。
演奏する側にとってB5用紙1枚にも満たない楽譜から5~10分の演奏を紡ぎ出すことは決して簡単ではありませんが“どうしたらジャズになるのか?”というジャズの要素を理解し、それぞれの技術の枠内で音を組み立て楽しむことの大切さを実感していただけたことと思います。あとはすこしづつその枠を広げ深めていけると最高ですね!残業や急な出張、家事や子育てなどなにかと忙しい日々のなかで音楽への想いをカタチにしていく大人のためのピアノ教室ですから出演された皆さんもステージを迎えるまでは山あり谷あり。加えてこの時期はインフルエンザなどいろんなものが空気中を漂っていますから体調を崩して練習が進まなかったり。苦労もありましたがステージでの演奏を終えて得られる達成感はまた格別で“緊張したけれどまた鳴らしたい”そんな気持ちになるから不思議です。演奏を終えての一杯が1年でいちばん美味しい?そんな声も聞こえてきたりして。
平凡な言い方をすれば「日曜日にとある店で開かれるライブ」ですが昨今いろんなことがおこる世の中。“音楽を奏で家族や友人と語らいながら杯を交わす”これはとてつもなく幸せなことなんだ。ふと独りそんなことを思うとなんだか急に嬉しくなったり。音楽は楽しいですね、また来年も楽しいステージを楽しみにしつつ演奏をより深く楽しめるようがんばりましょう!楽しいが連続してしまいました。
当日演奏した曲 全13曲(3ステージ)
- THE LEGEND OF WIND
- DO-RE-MI
- BLACK ORPHEUS
- 故郷
- DANNY BOY
- AUTUMUN LEAVES
- THEME FROM LUPIN III
- I’LL CLOSE MY EYES
- COOL STRUTTIN’
- BEAUTIFUL LOVE
- 13 JOURS EN FRANCE
- AU PRIVAVE
- BUT BEAUTIFUL #Quartet
(B) Masami Horiguchi (Dr) Atsushi Kibe
ステージの様子 音源をランダムに抜粋
ライブ感を重視した録音のため雑音もご愛嬌!?
掲載音源はウェブ用に加工したもので音質に多少の劣化があります。
当日のチラシより
ジャズの世界で “トリオ”といえば ピアノ・ベース・ドラム によるピアノトリオ。
メロディー・ハーモニー・リズムという音楽の3要素を1人で奏でることのできるピアノに
2人のリズムセクションが交わり繰り広げられる緊張感に満ちたサウンドが魅力です。3人で生み出す瞬間芸術。 今日はどんな演奏が生まれるのでしょう?
「トリオで演る。」ジャズピアノの醍醐味がそこにあります。メロディーとコードしか書かれていない
B5用紙1枚ほどの楽譜から演奏を組み立てるジャズの世界。
シンプルな原曲のメロディーはそのままだと雰囲気が出ないし・・・
表記どおりのコードは響きが幼稚でいまいち・・・。そんなスタンダードナンバーの楽譜はきっと5分もあればなぞれる簡素なもの。
シンプル故に“創り込む楽しみ”があり“産みの苦悩”も持ち併せます。
イメージを膨らませ音にしていく素晴らしき冒険旅行・・・ジャズというと、なんとなく敷き居の高いもの!?と思われるものですが
一部省略
グラスでも傾けながら(オイオイ プラスチックじゃん)
音楽のある素敵なひと時を、リラックスしてお楽しみください。
トリオ
3人での演奏を指しますがジャズの世界では一般的にピアノトリオをイメージします
コード
すべての音楽に不可欠な和音をアルファベットと数字で表記した演奏の道しるべ
スタンダードナンバー
ジャズプレイヤーに好んで演奏されてきた曲を指し1950年・60年・70年・・・など、
年代ごとの流行や国による趣向の違いがあります
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。