2014年も梅雨の頃。長く降った雨もひと段落してくれた6月の土曜日にPianightを開催しました。毎回様々な趣旨を設けて開催するPianightですが今回はすっかりジャズピアノクラスの恒例イベントとなりました「ちょいと遅めのスプリングジャムセッション」。ジャムセッションというとついつい緊張してしまうものですし「もっと練習してから」と躊躇してしまう方も多いものですがせっかくジャズを練習しているのですから!枠組みを設けて個々に余裕の持てる範囲で楽曲にアプローチすれば必ずアンサンブルを楽しむことができるということを体感していただけたことと思います。
あとはその範囲を少しづつ広げながら今日と同様のアプローチでいろいろな曲を弾いてみること。ベース&ドラムスを交えたピアノトリオでお馴染みのスタンダードナンバーを演奏してみると足りないところと同時にこれから必要な練習のポイントもよく見えてきますね。人前での演奏ではあるけれど練習の場でもある?そんなジャムセッションの空気感もジャズならでは。緊張もするけれどどこか居心地のよい音楽のある時のなかで自分の演奏を終えた安堵感とともになんだか名残惜しさも感じたりして。ピアノを楽しむ大人の集うちょっぴり特別な週末の夜が更けていきました。
一人で弾くジャズピアノもありますし練習の過程では完成譜を使うことも楽譜にすることも。けれど今回はあえて全員がB5用紙1枚にも満たないメロディー譜を使って即興演奏に挑戦しました。たった1枚の楽譜から紡ぎだされる10分ほどの演奏のなかには悪い癖も練習の成果もその時の心情も、いろいろなものが詰まっているから面白いですね。より音楽の楽しみを深める大きな一歩として今日の経験には多くのヒントが詰まっていますが、なによりも「楽しかった」という想いを大切に。
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。