毎年11月の恒例イベントとして開催しているジャズピアノライブ。会場のある横浜に降り立つと出迎えてくれる潮風がいつもよりすこしピリっとくる12月の開催となりました。快晴の日曜日ですが会場に一歩足を踏み入れれば昼なのになんだか夜ムードな?老舗ジャズスポット。LIVEスタイルのジャズピアノクラス発表会は今年も大勢のお客さんにお越しいただき音楽と美味しいお酒と和やかなトークを交えた素敵なひと時となりました。すっかり暮れの行事として恒例となりましたこのライブですが出演者の皆さんは仕事や家庭、育児に試験などそれぞれに多忙ななかでの音づくりに苦労もあったことと思います。なんと言ってもスタートはB5用紙1枚にも満たないシンプルな楽譜ですから。
創る楽しみの裏に生みの苦悩も持ち合わせるジャズピアノはシンプルにも、よりダイナミックにもアレンジを広げられますから落としどころが大切です。そんな意味からもやはり本番の日程が決まっているということはなにより上達への近道かもしれませんね。ステージに向けた音づくりから練習、ステージでの演奏を経て拍手をいただくまでには山あり谷あり。そこに日ごと高まる緊張感!?まで加わると決して楽な道のりではないかもしれませんが、その後で得られる1杯のビール(じゃなかった達成感)は他の何にも代え難いものがあるのではないでしょうか。今までの練習成果をカタチにし更に深い音を求めるための過程としてこのステージで多くのことを感じ役立てていただけることと思います。なんて、カッチリまとめましたがやっぱり楽しいですね音楽って。
小さな子供も一緒に楽しめる音楽イベントとしてもお馴染みのこのライブ。ぜったいジャズ初めてだよね?そんな子供達も演奏が始まると自然と身体を揺らすから不思議ですね。今年はハプニングも。風邪の悪化とお仕事の事情で急遽出演を断念された男性陣HさんAさん。本当に残念でしたがぜひまた来年!今年の曲は教室でレコーディングしてお二人の共作?幻のシングル盤制作の話もでてるとか・・・。
当日演奏した曲 全11曲(3ステージ)
- AUTUMN LEAVES
- TAKE THE “A” TRAIN
- BUT BEAUTIFUL
- CORCOVADO
- LAURA
- THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
- BLUESETTE
- BEAUTIFUL LOVE
- RECADO BOSSA NOVA
- ALICE IN WONDERLAND
- WHEN YOU WISH UPON A STAR
(B) Masami Horiguchi (Dr) Atsushi Kibe
ステージの様子 音源をランダムに抜粋
昨年に引き続きライブ感を重視した録音方法を採用していますので音があまりよくないのはご愛嬌!?ということでご了承ください。掲載音源はウェブ用に加工したもので音質に多少の劣化があります。
当日のチラシより
ジャズの世界で “トリオ”といえばピアノ・ベース・ドラム という3人のこと。
メロディー・ハーモニー・リズムという音楽の3要素を1人で奏でることのできるピアノに
2人のリズムセクションが加わり繰り広げられるジャズ特有の緊張感に満ちたサウンド。3人で生み出す瞬間芸術。今日はどんな演奏が生まれるのでしょう?
「トリオで演る。」ジャズピアノの醍醐味がそこにあります。メロディーとコードしか書かれていない
B5用紙1枚ほどの楽譜から演奏を組み立てるジャズの世界。
シンプルな原曲のメロディーはそのままだと雰囲気が出ないし・・・
表記どおりのコードは響きが幼稚でいまいち・・・。そんなスタンダードナンバーの楽譜はきっと5分もあればなぞれる簡素なもの。
シンプル故の「創り込む楽しみ」があり「生みの苦悩」も持ち併せます。
イメージを膨らませ「思い描くままに弾けるよう」探求する・・・
“曲”という題材から広がる表現の楽しみは尽きません。ジャズというと、なんとなく敷き居の高いものに感じられることもありますが
一部省略
グラスでも傾けながら(オイオイ・・・プラスチックじゃん)
音楽のある素敵なひと時をリラックスしてお楽しみください。
トリオ
3人での演奏を指しますがジャズの世界では一般的にピアノトリオをイメージします
コード
すべての音楽に不可欠な和音を英語で表記した演奏の手がかり
スタンダードナンバー
ジャズプレイヤーに好んで演奏されてきた曲を指し1950年・60年・70年・・・など
年代ごとの流行や国による趣向の違いがあります
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。