2013年は空梅雨な6月の昼下がり、今回のPianightは恒例「ちょいと遅めのスプリングジャムセッション」。ベース&ドラムスを交えてアンサンブルに触れる和やかな雰囲気の練習会を開催しました。お馴染みのスタンダードナンバーSATIN DOLL・TAKE THE A TRAIN・LAURAという課題曲を通して“無意識な適当”と“意識的な適当”の違いという即興演奏の種明かしやジャズのリズムを肌で感じていただけたことと思います。今回はチェロ奏者MISAKOさんにも参加いただき盛り上がりましたが、弦楽器の演奏を耳にするとピアノという鍵盤楽器の様々な側面も見えてくるから面白いですね。ところで音楽を即興で演奏する必要ってあるのでしょうか?いえいえそんなことはありません。けれど!即興演奏の練習をしている人が2人以上集まって演奏がはじまるととても面白いことがおこります(もちろんピアノ1台で奏でるジャズの楽しみもあります)。曲が決まっていればあとは性別も年齢も国籍すらも関係のない自由な音楽の世界。より深く広がりのある展開を楽むための“ジャズの練習”に今日のアンサンブルが大きな手がかりとして役立つことと思います。
ジャムセッションというと緊張してしまいますが、ジャズのアンサンブルは条件を定めて弾くことで必ず楽しめますからすこしずつ枠を広げていけるといいですね。ジャズの即興演奏といっても外国人を前に「英語なんだからA~Zまで適当にならべて喋っていて」というような漠然としたものではありませんから、仕組みを理解して個々の技術のなかで演奏を楽しむことが何よりも大切です。今回もう一人のゲストは若干4歳のドラムスあっ君。昨年のライブからドラムに熱烈興味津々!ステージのお母さんへ熱い眼差しを送っているかと思いきや目線はドラムスに。今日はセッションの合間に手ほどきも受けたし・・・将来が不安ですが教室では一切責任をもちません(笑)なんて、楽しみですね。
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。