11月下旬とは思えない気温22度の過ごしやすい日曜日、LIVEスタイルのジャズピアノクラス発表会 “恒例ジャズピアノライブ” を開催しました。今年は規模を縮小し例年と大きく趣きを変えての開催となりましたが大勢のお客さんにもお越しいただき和やかで楽しいひと時となりました。小さなお子さんを連れて聴けるジャズイベントということで大勢のお子さんも交えて演奏スタート。まだ言葉も喋れない子供が自然とカラダを揺らすから不思議です。いつもとちょっと違うステージに立つお母さんを見て何を思っていたのでしょう?なんだか素敵ですね。演奏の合間には曲紹介やエピソードなどのトークをのんびりと交えながら、音楽とともにゆったりと流れる時のなかでジャズの楽しみに触れていただけたことと思います。B5用紙1枚にも満たない楽譜からステージへ向け演奏を創り込むなかにはたくさんの発見がありますが、老舗ジャズスポットでお客さんを前にピアノトリオで弾くという今日のステージが何よりも素敵な経験になったのではないでしょうか。”心地よい緊張感のある趣味の時間” 新たなステージに向けて楽しみが広がりますね。
今年は大きな地震がありました。直接的でないとはいえ多くの生徒さんにも影響が及び出演を見送られた方々も。季節は何もなかったかのように移ろいでいきますが、未だ収束を見ない被災地の現状に少しでも早く平穏な普通の生活に戻っていただける日が来ることをただ祈ることしかできません。今更ながらなんでもない普通のことがとてつもなく幸せなことであると感じるとともに音楽のある今日というかけがいのない一日に感謝を込めて、店内でのドリンク&フードの売り上げを東日本大震災義援金とさせていただきました。
当日演奏した曲 全9曲(2ステージ)
- JUST FRIENDS
- DEAR OLD STOCKHOLM
- THE SHADOW OF YOUR SMILE
- BLACK ORPHEUS
- IT COULD HAPPEN TO YOU
- FLY ME TO THE MOON
- IT’S ONLY A PAPER MOON
- BEAUTIFUL LOVE
- ALL THE THINGS YOU ARE
(B) Masami Horiguchi (Dr) Atsushi Kibe
ステージの様子 音源をランダムに抜粋
今年は趣きを変えライブ感を重視した録音方法を採用・・・ということで音があまりよくないのはご愛嬌!?ご了承ください。掲載音源はウェブ用に加工したもので音質に多少の劣化があります。
当日のチラシより
ジャズの世界で ”ピアノトリオ” とはピアノ・ベース・ドラム という編成を意味します。
音楽の3要素 メロディー・ハーモニー・リズム を1人で奏でることのできるピアノに
2人のリズムセクション(ベース&ドラム)が加わり
奏でられるジャズ特有の緊張感に溢れるサウンド。3人で生み出す瞬間芸術。今日はどんな演奏が生まれるのでしょう?
「トリオで演る。」ジャズピアノの醍醐味がそこにあります。ジャズの世界ではメロディーとコード(和音)しか記されていない
B5用紙1枚ほどのシンプルな一段の楽譜をアレンジして
演奏を組み立てますが手がかりはこのふたつのみ。速さは?繰り返しは?強弱は?
シンプルすぎるメロディーはそのままでは雰囲気が出ないし・・・
表記どおりのコードでは響きが幼稚な感じだし・・・。ジャズのスタンダードナンバーはどの曲も5分あればなぞれてしまうもの。
決して大袈裟ではなく、それほど簡素な題材なのですが
シンプルな故に創り込む愉しみがあり、また生みの苦悩も持ち併せます。イメージを膨らませ少しでも思い描くままに弾けるよう探求する・・・。
「曲という題材」のなかで表現の幅を広げる愉しみに終わりはありません。ジャズというと、とかく敷き居の高い音楽に感じられることもありますが
一部省略
今日この場所で演じられるリアルなジャズをグラスでも傾けながら
(オイオイ・・・プラスチックじゃん?!)リラックスしてお楽しみください。
スタンダードナンバーとは
古くからジャズプレイヤーに好んで演奏されてきた曲を指し1950年・60年・70年・・・など。時を経るごとに曲は増え続け国や年代ごとに流行があります。
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。