2019年の梅雨もまっただ中ですが雨もギリギリ大丈夫だった6月の日曜日。ジャズピアノクラスの恒例イベント”ちょいと遅めのスプリングジャムセッション”を開きました。毎回様々な趣旨を設けるPianightですが今回はずばりピアノトリオでの即興演奏。ふだんは一人だったり歌などを交えて二人で演奏する機会が多いピアノの世界。アンサンブルとか即興なんていうとその単語自体に緊張してしまいますがセッションと言えども今日は練習会です。人前で演奏するのに練習?!一風も二風も変わったジャズの文化ですが、そんなジャズのディープな楽しみに触れる和やかでちょっぴりスリリングな午後のひと時となりました。いちど立ち止まって考えてみるとなぜ即興演奏の技術が必要なのでしょうか?

はじめに交えた30分ほどのセミナーではこの部分に触れセッションの流れを説明しましたがここはとても重要なポイントになります。音楽を楽しむのに即興でなければいけない必要はありませんから”ジャズの深い楽しみに触れるために必要な技術”であり、それがポピュラーピアノやバンドでの演奏など広いシーンで音づくりのヒントになるということもポイントです。クラシックの楽譜を眺めたときもすこし違う捉え方が芽生えるかもしれませんね。体験してみると難しさも感じると思いますが今日の経験がこれからなぞるメソッドの理解度に大きく影響してくると思います。ということでライブスタジオレコーディングとは趣きの違う今日の演奏も20曲を越える頃、こうして音楽を楽しみ杯を交わしながら語らうひと時もジャズがくれる一期一会ですね。

はじめにショートセミナーを交えて(写真左)
ピアノを愉しむ大人同士トークに花咲く休憩中(写真中)
陽が暮れると一段とムーディに!Jazzとバーボンが染みます(写真右)
お疲れさまでした!ドラムス田辺さんを囲んで
訳あって日中に前撮りの集合写真

ジャズピアノ歴2ヶ月、、ちょっと無茶目な下準備で今日のセッションに挑戦したチカさん。1曲12小節のエリントンナンバーも気が付けば7分30秒ですから正に1枚の楽譜から始まる冒険旅行、初めてのジャズが初セッションとなりましたが3人とも無事おなじ家に帰ってこれたので大成功です。経験の深さは個々に違いますがいま持っている技術でジャズを楽しみそれぞれの演奏が今日の活きたジャズになる。進行形ですから今日より明日ってほんと人生みたいですね?なにやら話が大きくなりそうです。

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チカさん / C JAM BLUES
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  • (D)Taki Tanabe (B)Nan Tonark
  • この会の録音は簡易的なものとなります
  • レッスンではアレンジされたジャズの完成譜も使用します
この記事について

この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。