2018年の梅雨もまっただ中。6月の土曜日にジャズピアノクラスの恒例イベント”ちょいと遅めのスプリングジャムセッション”を開きました。毎回様々な趣旨を設けるPianightですが今回は100%即興演奏でジャズのアンサンブルを体験する練習会。なんだかセッションなんていうと緊張してしまいますが完全な即興演奏と言っても無から音を捻り出すわけではありませんので個々に練習している即興演奏の為の技術を実践する場になります。ということでジャズピアノライブ教室でのレコーディングとは趣きの異なる今日の会。メロディーとコードしか書いていないB5用紙半分ほどの楽譜から10分ほどの演奏を紡ぎ出しますがそもそもなぜ即興演奏の技術が必要か?

はじめに交えた30分ほどのセミナーでこの部分を確認し、実際の演奏を通して即興演奏ならではの”即興を用いた深いジャズの楽しみ”を体感していただけたことと思います。道端で井戸端会議をしている3人のご近所さんがもし予め話すことを決めて会話の台本を持っていたら生まれ得ない必然的な偶然。これを音楽で体現することは簡単ではありませんが決して勘ではなく会話のための下準備をしたうえであえて台本のない会話に挑戦です。途中で言葉に詰まったりどもっちゃったり。時にはそんなこともありますがこれからより自分らしい会話を楽しめるように。これからより深いジャズの練習をするなかで今日のセッションを踏んで体感したことが課題の理解を深め、きっと大きなプラスになりますので肩のチカラを抜いて音を出してみましょう。

はじめにショートセミナーを交えて(写真左)
それぞれの音を聴きながら思惑の交差する?!演奏風景(写真中)
演奏の合間にジャズのお話と思いきやあんな話やこんな話や(写真右)
お疲れさまでした!ドラムス田辺さんを囲んで
最近多い日没前の明るいピアナイト

座も暖まったところで「次の演奏はウェブに載せてみましょうか」となったとたん2段も3段も盛り上がった感のある後ろの面々?!順番に当たったM子さんの表情も和らぎ演奏中もニコニコしながら。その場の”全員が音楽を楽しんでいる”そんな空気感が生まれるから不思議です。1曲16小節のサマータイムを題材に始まった冒険旅行でしたが3人ともなんとか同じ家に帰れた、、と思ったらベースはみ出してるのみっけ!そこもあそこもご愛嬌。ストイックなのにどこか人間臭くて暖かい、そんなジャズの調べに身を委ねる素敵な午後のひと時となりました。

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M子さん/ SUMMERTIME
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  • (D)Taki Tanabe (B)Wal Nolyman
  • この会の録音は簡易的なものとなります
  • レッスンではアレンジされたジャズの完成譜も使用します
この記事について

この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。