秋も深まる2016年11月27日。横浜の関内にてジャズピアノクラスのライブイベント「JazzPianoLive 2016」を開催しました。年の瀬に向け秋の潮風が肌を刺す頃、ジャズを肴に美味しいお酒をいただきながら過ごす和やかなひと時。すっかり秋の恒例行事となったこのライブに来ないと年を越せないという方もいるとかいないとか!?今年も大勢のお客さんにお越しいただきありがとうございました。1年振りにこのライブで再会する方、この1年いろいろあった方、、グラスを傾けながら客席のあちこちで花咲くトークにピアノトリオの調べが染み入ります。そんな”心地よくもあり気が付けばついカラダを揺らしてしまう”ジャズの演奏も仕上げるには山あり谷あり。曲決めからステージまでの道のりにはきっと沢山の発見がありますが、こうしてステージで演奏してお客さんに聴いていただくことは何より貴重な音楽経験となりこれからのピアノライフに活きてきます。

“今年いちばん緊張したかも”というくらいどうしたって緊張はするものですが弾き終えると不思議とステージが恋しくなるような名残惜しさも感じたりして。クラシックにもポピュラーピアノにもそれぞれ素晴らしい魅力がありますが、このライブを通してピアノトリオ特有の踏み込んだジャズの楽しみを体感していただけたことと思います。今年は選曲も広くジャズスタンダードを中心にフォークソングからジブリやHenry Mancini・Leon Russellまでバラエティに富んだ聴きごたえある3ステージになりました。たった1段の楽譜から5~10分の演奏へと広げるには生みの苦悩もありますが決して魂を研ぎ澄ませてイメージを膨らませてください!ということではありませんから”即興演奏の種明かし”を理解しつつ。今回の演奏で用いた手法を発展&応用させていくことでまた一歩楽しみが広がりますね。

来週のステージへ向け教室でリハーサル
お世話になりっぱなしの榊カメラマン&
バーテンこんちゃん!今年もSpecialThanksです

ステージに居るとなにか”自分たちしか知り得ない楽しみに触れている”ようなワクワクした感じ。と言ったら大袈裟かもしれませんが職業年齢、時には国籍さえも関係なくひとつの曲を通して繋がっている瞬間がなんだか嬉しいんですね。ジャズというととかく難解な音楽に思われますがその時々の枠組みを設けることできちんと楽しむことができますから、これからすこしづつその枠組みを広げつつまた1年後に音を出してみましょう。

当日演奏した曲  全15曲(3ステージ)
  1. ALONE TOGETHER
  2. EVERYTHING HAPPENS TO ME
  3. SUNFLOWER
  4. THE SHADOW OF YOUR SMILE
  5. 翼をください
  1. 君をのせて
  2. TAKE THE “A” TRAIN
  3. 浜辺の歌
  4. IT’S A SIN TO TELL A LIE
  5. O GRANDE AMOR
  1. FUNKALLERO
  2. A NIGHT IN TUNISIA
  3. SATIN DOLL
  4. MASQUERADE
  5. IT’S ONLY A PAPER MOON #Quartet

(B) Masami Horiguchi  (Dr) Taki Tanabe

ステージの様子  音源をランダムに抜粋
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ALONE TOGETHER / I・KYOKO
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君をのせて / U・Shunsuke
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SATIN DOLL / I・Miwako
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ライブ感を重視した録音のため雑音もご愛嬌!?
掲載音源はウェブ用に加工したもので音質に多少の劣化があります。

この画だとわからない?満員御礼な客席側から(写真左)
3rdステージはゲストにトロンボーンTORUさんを迎えて(写真中)
お疲れさまでした&乾杯!ドラムス田辺氏を交えて閉店後の店内で(写真右)
当日のチラシより

ジャズの世界で “トリオ”といえばやっぱりピアノトリオ。
メロディー・ハーモニー・リズムという音楽の3要素を1人で奏でることのできるピアノに
ベース&ドラムスを交えて繰り広げられるジャズならではの心地よい緊張感が魅力です。

3人で生み出す瞬間芸術。 今日はどんな演奏が生まれるのでしょう?
「トリオで演る」ジャズピアノの醍醐味がそこにあります。

メロディーとコードしか書かれていない
B5用紙1枚ほどの楽譜から演奏を組み立てるジャズの世界。
シンプルな原曲のメロディーはそのままだと雰囲気が出ないし・・・
表記どおりのコードだとなんだか響きが幼稚で・・・。

そんなスタンダードナンバーの原曲は驚くほど簡素なものですが
シンプル故に 創り込む楽しみ があり 産みの苦悩 も持ち併せます。
イメージを膨らませ音を紡ぐ素晴らしき冒険旅行・・・

“曲”という題材から膨らむ楽しみは尽きません。
ジャズというと、なんとなく敷き居の高いもの?と思われがちですが
グラスでも傾けながら(オイオイ プラスチックじゃん)音楽のある素敵なひと時を、
どうぞリラックスしてお楽しみください。

一部省略

 トリオ
3人での演奏を指しますがジャズの世界では一般的にピアノトリオをイメージします
 コード
音楽に不可欠な和音を英数字で記したもので演奏の道しるべになります
 スタンダードナンバー
ジャズプレイヤーに好んで演奏されてきた曲を指し1950年・60年・70年・・・など、
年代ごとの流行や国による趣向の違いがあります

この記事について

この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。