天気にも恵まれた秋の日曜日、恒例のジャズピアノライブを開催しました。今年も大勢のお客さんにお越しいただき素敵なステージとなりましたが “昨夜は寝れなかった” “ステージで指が震えた” などなど皆さん緊張されたようですね。大人になるとこういう緊張感のある場というものも減ってくるものですがこの緊張感のなかから少しずつ楽しさが芽生えて来年もチャレンジしてみよう!なんて・・・。ほんの少し日常とは違うジャズピアニストとしての一日が癖になる?から不思議ですね。演奏に使用した楽譜は全てB5用紙1枚にも満たないものですがそこからステージへ向け演奏を創り込む過程でたくさんの発見がありジャズの楽しみに触れていただけたことと思います。ジャズという音楽はとかく難しく感じられるものですが「どうするとジャズになるのか?」ということを理解しその為の練習を重ねることで必ず楽しめるものです。そして何より大勢のお客さんを前に他の楽器を交えて演奏することはかけがいのない経験であり練習の場でもありますのでお越しいただいた大勢のお客さんへ”どうもありがとうございます”感謝いたします。より深くジャズを楽しめるよう練習を重ね来年もまた素敵な1日を過ごせればと思います。
当日演奏した曲 全16曲(3ステージ)
- FLY ME TO THE MOON
- TOO YOUNG
- POLKA DOTS AND MOON BEAMS
- I SHOULD CARE
- ISRAEL
- SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
- BLUE MINOR
- EAST OF THE SUN
- NO MORE BLUES
- SOMEONE TO WATCH OVER ME
- BEAUTIFUL LOVE
- ALICE IN WONDERLAND
- BLUE IN GREEN
- AUTUMN LEAVES
- WHEN YOU WISH UPON A STAR
- WHISPER NOT
(B) Masami Horiguchi (Dr) Atsushi Kibe
ステージの様子 音源をランダムに抜粋
掲載音源はweb閲覧用につき音質に多少の劣化があります
当日のチラシより
ジャズという言葉から即興演奏を連想する方も多いのではないでしょうか?
その場で自由に演奏する、いかにもアメリカ的な音楽ですが
なぜ、即興で演奏しなくてはならないのでしょうか?
日本では特に即興演奏という言葉が先行しがちですが
正しくは「即興でできる人達が集まって創る瞬間芸術」ということであり
このことはよく語学に例えられます。「おはよう」の次は「今日は寒いね」その次は・・・なんて。
人に会う前から細かな会話の台本を練っていることはありませんが
親しい友人と会えば自然と会話が始まり
そこに偶然、誰かが加わればまたそこから話が拡がる。
日常のごく自然なことですが、そこには日本語で話すという大きなルールがあり
一見、無意識な中にも文法上の決まり事があります。
ジャズとはそんなことに似ているのかもしれません。
家族との会話や、いつもの道をクルマで走ることのように・・・メロディーとコードしか記されないスタンダードナンバーという題材。
一部省略
B5用紙1枚にも満たない簡素な楽譜は5分もあれば弾くことができるものですが
そこから生まれ繰り広げられる演奏に限りはなく、また愉しみも尽きません。
ジャズならではの緊張感あふれる演奏をピアノトリオで。
スタンダードナンバーとは
古くからジャズプレイヤーに好んで演奏されてきた曲を指します。
スタンダードと呼ばれる曲は1950年・60年・70年・・・と
時代を経るごとに増え続け国や時代によっても流行があります。
ピアノトリオとは
ピアノ ベース ドラムス による3人の編成で、単にトリオという場合もほぼこの編成を指します。
この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。